一軸追尾型ソーラーシェアリングとは?~発電量は試算で固定式比+23%~
近年、農業と発電を両立できる仕組みとして、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)への注目が高まっています。
その中でも、発電効率をさらに高める方式が「一軸追尾型ソーラーシェアリング」です。当社は、制御とアプリを自社で開発した一軸追尾型架台を扱っています。
「追尾型は固定型と何が違うの?」「コストが高そう……」などの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、ソーラーシェアリング専用に設計された追尾型システムであれば、コストを抑えながら発電量の向上を目指すことも可能です。
この記事では、一軸追尾型ソーラーシェアリングの仕組みや固定型との違い、当社システムの特徴について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
一軸追尾型とは?太陽の動きに合わせて発電量を増やす仕組み

一軸追尾型ソーラーシェアリングとは、太陽の動きに合わせてパネルの角度を自動的に変化させる仕組みです。
一般的な固定型のソーラーシェアリングでは、パネルの角度は最初に決めたまま変わりません。
そのため、昼間は効率よく発電できますが、朝や夕方は太陽光が斜めに当たるため発電効率が下がります。
一方で一軸追尾型では、
・朝は東向き
・昼は水平
・夕方は西向き
というように、太陽の位置に合わせてパネルの角度が変わります。これにより、日の出から日の入りまで、常に太陽光を効率よく捕捉できるのです。
当社の一軸追尾型は、東西それぞれ35度の範囲でパネルが太陽を自動追尾します。この仕組みにより、年間の発電量は試算で固定式比+23%の増加を見込んでいます(当社のシミュレーション値)。
一軸追尾型ソーラーシェアリングの特徴

当社の一軸追尾型ソーラーシェアリングは、制御とアプリを自社で開発したシステムです。日本の気候や農地の条件、そして実際の営農環境を考慮して設計しています。
ここでは、主な特徴を紹介します。
パネル下の高さ(水平時 下端約2m)
まず大きなポイントは、パネル下の高さです。
当社のシステムでは、パネルを水平にしたときの下端の高さが約2mあります(傾けると下端は低くなります)。これにより、トラクターなどの農業機械がスムーズに通行でき、作物の栽培に十分な空間を確保できます。
また、ソーラーシェアリングでは、発電だけでなく農作業のしやすさもとても重要です。
地上高が不十分だと農作業に支障が出るだけでなく、作物の生育にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社では高さ設計には特にこだわっています。
東西各35度の自動追尾機能を搭載
次に、パネルの追尾機能です。
一軸追尾型ソーラーシェアリングの当社のシステムでは、太陽の動きに合わせて、東西それぞれ35度の範囲でパネルが自動的に角度を変えます。
これにより、朝から夕方まで効率よく太陽光を取り込むことができます。
また、パネルの角度が変わることで、農地への日射量も時間帯によって変化します。
その結果、作物への日当たりと発電のバランスが取りやすくなるというメリットもあります。
アクチュエーターによる駆動を採用
当社の一軸追尾型では、一般的なモーターではなくアクチュエーターを採用しています。
アクチュエーターには、主に3つのメリットがあります。
1.コストを抑えられる
モーターに比べてアクチュエーターは初期費用が低く、システム全体をコストダウンすることができます。
2.劣化が少ない
アクチュエーターはモーター駆動に比べて劣化が少なく、長期にわたって安定した稼働が可能です。
3.部品の交換が簡単
万が一故障が発生した場合でも、アクチュエーターはユニットごと交換でき、架台を組み直す必要はありません。予備のアクチュエーターを手元に保管しておけば、その場ですぐ交換できるため、メンテナンスコストを抑えられます。
少ない部材点数で施工もシンプル
もう一つの特徴が、シンプルな架台構造です。
当社の一軸追尾型は、架台の構造をシンプルに設計し直すことで、部材点数を大幅に抑えています。
部材が少ないということは、材料費の削減だけでなく、輸送コスト・在庫管理コストの低減にもつながります。
さらに、現場で組み立てる部材が少ないため、組み立ての手間と人件費を抑えられます。
追尾型と聞くと「施工が複雑なのでは?」と思われるかもしれませんが、当社の製品は部材点数を絞り込むことで、固定型と変わらない施工性を実現しています。
一軸追尾型ソーラーシェアリングの強み

当社のシステムの強みを整理すると、次の4点となります。
1. 制御とアプリは自社開発、相談と部品手配は国内
制御とアプリは当社で開発しています。導入後の相談も部品の手配も国内で対応するため、話が早く進みます。
なお、規模によっては架台の製造を海外の協力工場で行っています。これにより、品質を維持しながらコストの大幅な削減を実現しています。
2. アクチュエーター駆動によるシンプルな構造
モーターを使わないシンプルな構造です。そのため、初期費用と維持費の両方を抑えられます。
3. 部材点数が少なく施工がシンプル
シンプルな構造設計により、施工が容易です。部材点数が少ないため、施工の手間とコストを抑えられます。
4. 同じ容量を約半分の敷地幅に
高い設置密度(GCR60%)を前提に設計しているため、同じ容量を約半分の敷地幅に収められます(同じ容量・同じパネルで、設置密度30%と60%を並べたときの幾何条件による比較)。
発電量は試算で固定式比+23%

一軸追尾型の最大のメリットは、やはり発電量の多さです。
太陽の動きに合わせてパネルの角度を自動調整するため、年間の発電量は試算で固定式比+23%を見込めます。これは当社のシミュレーション値で、実際の発電量は地域や設置条件によって変わります。試算の前提条件と月ごとのグラフは、一軸追尾型架台 splight tracker のページの「データと仕様」に載せています。
特に差が出るのは、朝と夕方です。固定型ではこの時間帯は太陽光がパネルに斜めから当たるため、発電効率が低下します。
一方で、追尾型ではパネルが太陽に向くため、朝夕でも高い発電効率を維持できます。
売電収入の増加はもちろん、自家消費型の運用においても大きなメリットがあります。発電量が増えることで、投資回収のスピードも早くなりやすいのです。
固定型との比較

表の内容をテキストで見る
| 比較項目 | 固定型 | 一軸追尾型(当社) |
|---|---|---|
| 発電量 | 基準(100) | 試算で固定式比+23% |
| パネル下の高さ | 製品により異なる | 水平時 下端約2m |
| 太陽の追尾 | なし | 東西各35度で自動追尾 |
| 駆動方式 | なし(固定) | アクチュエーター |
| 部材点数 | 一般的 | 少ない |
| 施工 | 標準 | シンプル |
| 故障したとき | 駆動部なし | ユニットごと交換 |
固定型のソーラーシェアリングと比較した場合、当社の一軸追尾型には上記のような違いがあります。
追尾型は一般的にコストが高いイメージがあるかもしれません。
しかし、当社の製品はアクチュエーター駆動・少ない部材点数・シンプルな施工という工夫により、追尾型でありながらコストを抑えています。価格は基数・仕様によりお見積りします。
一軸追尾型ソーラーシェアリングのコスト面での優位性
当社の一軸追尾型ソーラーシェアリングが低コストを実現できる理由は、大きく3つあります。
1.部材費の削減
部材点数を大幅に削減したシンプルな構造により、材料費・輸送費・在庫管理コストを抑えています。
2.施工費の削減
部材が少ないため、現場での組み立てが容易です。これにより、人件費の節約にも繋がります。
3.駆動装置費の削減
モーターではなくアクチュエーターを採用することで、駆動部分のコストを大幅に抑えています。さらに交換も容易なため、長期的なランニングコストも低く抑えられます。
一軸追尾型ソーラーシェアリングはこんな方におすすめ
当社の一軸追尾型ソーラーシェアリングは、次のようなニーズをお持ちの方に特におすすめです。
・営農を続けながら売電収入を最大化したい農家さん
・初期費用を抑えて追尾型ソーラーシェアリングを導入したい方
・メンテナンスの手間やコストをできるだけ抑えたい方
・トラクターなどの大型農機を使用するため、十分なパネル下の高さが必要な方
・固定型からのステップアップを検討されている方
設置条件やコスト、発電量のシミュレーションなど、お客様の農地に合わせたご提案をいたします。
製品の仕組み・仕様・保証・導入の流れは、一軸追尾型架台 splight tracker のページにまとめています。
一軸追尾型ソーラーシェアリングは発電量とコストのバランスに優れた選択肢
一軸追尾型ソーラーシェアリングは、太陽の動きに合わせてパネルの角度を調整することで、固定型より多くの発電量を確保できる仕組みです。
当社のシステムは、営農型にも使える一軸追尾型システムで、制御とアプリを自社で開発しています。
シンプルな構造とアクチュエーター駆動により、追尾型でありながら導入しやすいコストを実現しています。
「自分の農地でも導入できるのか?」「どのくらいの費用や収益が見込めるのか?」
そうした疑問をお持ちの方に向けて、当社では導入相談や収益シミュレーションをご用意しています。
まずはお気軽にご相談ください。
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